汚れないためのお手入れ
壁紙は一度汚れたり傷んでしまうと元に戻すのはなかなか難しいものです。
もう手のつけられない状態になって張替える、という状況になる前に、日頃のお手入れで、管理で、壁紙の耐久年数は随分と違ってくると思います。
キッチンやお風呂場やトイレなどのお掃除と同じように仕上がった時の美しさを出来る限り長持ちさせる為には、壁紙も日常のお手入れが必要になります。
大事なのは汚れてしまった時のお手入れではなく、汚れない為のお手入れだという事です。
これだけでも違う壁紙の日頃のお手入れ
1
・カビや結露は壁紙の大敵です。出来る限り、室内のドアや窓を開けて換気
を良くする事が大事です。また、毎日の換気を欠かさずに湿気が多い場所 （窓の無いトイレなど）は、除湿器をかけることもお勧めします。
2 ・窓からの直射日光は紫外線の影響で変退色しやすくなります。外出時など、お部屋を使用しない場合はカーテンやブラインドを閉めて、日差しが当らないように心がけましょう。
3 ・タバコのヤニやキッチンの油煙は、壁紙を黄色く短時間で変色させてしまいます。窓を開け、エアコンや換気扇などで出来る限り換気してください。空気中に煙・油煙は滞留するので、喫煙中、料理中の間だけではなく喫煙後、料理後もしばらくは換気するだけでも随分と違ってきます。
4 ・家具や電化製品を壁紙と密着させないようにしてください。家具でしたら塗料に含まれる色素やベニヤの色素で変色する恐れがあります。電化製品ですと（テレビや冷蔵庫）壁に黒い煤焼けを起こしてしまいます。ほんのちょっとの隙間でこれらの劣化を防ぐ事が可能です。天井の照明も天井に密着するタイプよりも吊るすタイプの方がおススメです。
5 ・ポスターなどはセロテープや両面テープで貼るのもお勧めしません。時間経過すると接着面が変質して壁紙を傷める原因にもなります。出来るだけ、押しピンや画鋲を使用する事をお勧めします。
6 ・小さなお子様の落書きは十分注意が必要です。一般の洗剤では油性マジック、クレヨン、ボールペンなどは完全に落とすことは難しいです。例えば汚れがつきやすい場所は「汚れ防止」壁紙の使用をお勧めします。
もしも汚してしまった時のお手入れは？
Q
・壁紙にカビが生えてしまったら？
A
・カビ取り洗剤もしくは塩素系洗剤を１０倍からの希釈で薄めていただいて、薬液を布に染み込ませて軽くふきあげてください。もし、壁紙の柄の窪みに残っていたら、使い古しの歯ブラシで壁紙の目に合わせてこすってください。カビが取れたら水を絞った布で表面の薬液をしっかりふき取ってください。残しておくと壁紙の変色の原因になることがあります。
また、日頃の換気を十分に行い、カビの生えにくい環境作りを心がけることも大切です。
Q
・煙草のヤニで焼けてしまったら？
A
・中性洗剤を水で薄めたものに、市販のアンモニアを少量含ませて拭くと効果があります。アンモニアの量は水に対して5％〜7％程度。作業後の水拭きを忘れずに。
ただしあまり広範囲ですと汚れを落とした壁紙表面がムラになり易くなる恐れがありますので、作業される時は十分注意してください。
洗剤もあまり強力なものを使うと、変色の恐れがありますので、目立たない所で一度試してからにしましょう。
Q
・部分的に壁紙が剥がれたり捲れたりしたら？
A
・接着面の壁側の表面の埃や汚れをキレイに落としして、剥がれた壁紙をスプレーなどで水気を含ませて柔らかくさせてから、市販の糊を塗って、しばらく糊がなじむのを待ってゆっくりと圧着させてください。あまり、強く抑えたりすると壁紙が破れてしまう恐れがあるので注意してください。
※上記の方法はあくまでも軽い汚れなどに有効な方法ですので、必ずしもどのような汚れも落とせるというわけではございません。場合によっては壁紙の素材を傷めてしまう可能性もございます。もし試される場合は自己責任のもとでご利用ください。
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